2015年管理戸数ランキング(全国)

Kazutomo.A

全国賃貸住宅新聞より2015年の管理戸数ランキングが発表されました。

“相続税増税の後押しで建築系サブリース会社が一人勝ち”

順位 会社名 管理戸数 サブリース戸数 昨年順位
1位 大東建託グループ 86万4,678戸 85万908戸 1位
2位 レオパレス21 55万4,948戸 54万6,979戸 2位
3位 積水ハウスグループ 54万5,757戸 50万1,947戸 3位
4位 大和リビング 42万8,597戸 38万4,656戸 4位
5位 スターツグループ 40万47戸 2万4,373戸 5位
6位 エイブル 23万189戸 6位
7位 ハウスメイトグループ 18万9,992戸 9万7,961戸 7位
8位 東建コーポレーション 18万8,423戸 17万5,077戸 8位
9位 ミニテック 17万2,912戸 1万6525戸 9位
10位 学生情報センター 8万7,700戸 10位

本紙より総評を抜粋します。

“前年比6万戸増で管理戸数は86万4678戸。圧倒的な営業力で管理を増やし続ける大東建託(東京都港区)の勢いが止まらない。他社との差は広がる一方。”

“管理受託を後押ししているのは、相続税増税を追い風に好調を維持する建築受注。本紙6月29日号で行った賃貸住宅の販売棟数によれば、平成26年度は8347棟6万5465戸を供給した。スケールメリットを最大限に生かした営業戦略につけ入る隙が見当たらない。”

“同社に限らず、毎年、管理戸数を大きく伸ばしてる上位陣の多くは、サブリースを事業の柱に据えている。6月以降、本紙でも精力的に取材してきたように、サブリースを巡る問題は根深いが、一方で、経営の安定化をもたらすという点でオーナーにとってこれほど心強いものはない。今後もサブリース事業者の動向には注目したい。”

自社で施工した物件をそのままサブリースすることで管理戸数を増やしている会社が多い。他社からの管理乗り換えで増やしている訳ではないため、上位にランクインしているからといって良い管理をするとは一概には言えないでしょう。管理会社は管理戸数だけで選ぶのではなく、自分に合った管理をしてくれるかどうか見極めることが大切です。

各社の総評は次のとおりです。

大東建託グループ・・・”平成26年度の賃貸住宅販売実績が6万5465戸(※本紙調べ)と他社を引き離し管理戸数1位を堅持。”

大東建託はアパートの施工をほぼ一括借上(サブリース)を使って営業している会社です。以前は「1000人入社し900人が退社する」と言われた怒涛の建築営業を行い、空き地や田畑を次々とアパートへ変えていった。現在はTVCMなどの広告を多く見かける。

レオパレス21・・・”「お部屋カスタマイズ」をはじめとした入居者サービスもあって入居率が前年より改善。”

レオパレス21もサブリース契約を条件に営業するスタイル。物件は1戸当たりの専有面積が狭く、壁が薄い学生向けというイメージが強い。マンスリーなど短期貸しや高齢者向け住宅など新事業を積極的に展開する。

積水ハウスグループ・・・”管理物件の入居率は96.4%の高水準。平成26年度の賃貸住宅販売実績が3万4709戸(※本紙調べ)と好調。”

積水ハウスは積和不動産グループをFC展開し、そこにサブリースさせる営業が目立つ。近年、戸建ての需要が減っているため、共同住宅への営業を活性化させている。

大和リビング・・・大和ハウス工業の平成26年度賃貸住宅販売実績が3万6757戸(※本紙調べ)と好調。加えて同社の非管理物件の受託営業を強化。”

大和リビングもサブリースの営業が目立つ。大東建託や積水ハウス同様、建築費が高い傾向にあるため、土地オーナーへの営業が活発な印象を受ける。

スターツグループ・・・”仲介店舗「ピタットハウス」はFC加盟店と直営合わせて493店舗に拡大。海外は21カ国33拠点で展開。”

エイブル・・・首都圏を中心に月5回以上、オーナー向けセミナーを開催。空室対策や相続など、さまざまな切り口をテーマに集客を図り、管理受託に繋げている。”